6つの危険な感染症からネコ様を守る、ワクチン接種の正しい知識と副作用まで💉
ネコ様のワクチン接種の種類は、たくさんある。
例えば、「猫用ビルバゲンCRP」、「ピュアバックス RCP」だとか。
目的に合った「正しいワクチン」を知っていますか?
猫の飼い主さんは、ワクチンに関する正しい知識をつける必要がある。
それは、愛猫を病気から守るため。
それでは、ワクチンについて正しい知識を身につけよう!!
目次
家猫にもワクチン接種は必要?
「うちのネコ様は室内飼いだから、感染症は大丈夫。だからワクチン接種は必要ない・・・」
そんなことは、にゃい!!
ネコ様にもワクチン接種は必要にゃ!!
理由は、感染リスクは家の中にもあるから(´・ω・`)
家の中の感染リスク
例えば、
- 飼い主が病原菌を持ち帰る
- ネコ様がベランダに出る
など、外部接触の可能性がある。
外部接触する機会があると、感染リスクが高まる。
特に、子猫や高齢猫は、体力がなく、免疫が減少しているので、感染しやすい(´;ω;`)
ワクチンの効果
事前にワクチンを接種すると、感染症になったときに、症状を軽くすることができる(*´꒳`*)
ただし、ワクチン接種で100%感染症を予防できるわけではないので、注意が必要だ(´;ω;`)
ワクチンとは💉
ワクチンとは、感染症の予防に用いる薬液。
薬液の中には、無毒化した病原体あるいは弱毒カ化された病原体が入っている。
ワクチンを打つと・・・
ワクチンを打つと、体内に病原体に対する抗体が作られる。
抗体は病原体を攻撃して破壊する役割があるᕦ(ò_óˇ)ᕤ
だから、症状を軽減できるのだ。
ワクチンの接種時期
ワクチン接種は、
- 子猫 (0~8週齢):0回 (不要)
- 子猫 (9週齢~1歳) :3~4週間隔で2回
- 成猫 (1歳以上):年1回
が一般的(^^♪
0~8週齢のとき
子猫は、初乳を介して親猫から免疫 (抗体) をもらうので、0~8週齢において、ワクチン接種は不要。
9週齢以上~1歳のとき
その後、もらった抗体がだんだん減っていって、自分で抗体を作るのが生後4~8週齢からなので、子猫のワクチン接種は9週齢以上からなのだ(=゚ω゚)ノ
1回の接種だけでは充分な抗体が作れないため、3~4週間後にもう一度追加接種を行う。
1歳以上
成猫は、健康状態であればいつでも接種可能。
ワクチンの有効期限は1年なので、年1回でOK!!
ワクチンで防げる感染症
ワクチンで防げる感染症は、
- 猫ウイルス性鼻気管炎
- 猫カリシウイルス感染症
- 猫汎白血球減少症
- 猫白血病ウイルス感染症
- 猫クラミジア感染症
- 猫免疫不全ウイルス感染症 (猫エイズ)
の6つ。
この6つの感染症は、ほとんどの症状が風邪に似た症状「くしゃみ、鼻水、発熱」に加え、角膜炎、結膜炎、下痢、元気がなくなるなどの症状が出る。
しかし、ネコ様は体調が悪くてもそれを隠し、なんともないように過ごすので要注意(;´・ω・)
普段からネコ様の行動を観察し、小さな変化を見逃さないよう注意しよう!!
それぞれの感染症について↓↓
1. 猫ウイルス性鼻気管炎
風邪によく似たくしゃみ、鼻水、軽度の発熱などの症状のほか、角膜炎が見られ、重症になると死亡することもある。
ウイルスを体内に持っている猫からの感染のほか、空気中の微粒子、食器、寝具などからも感染する。
2. 猫カリシウイルス感染症
この病気にかかる猫は非常に多く、風邪によく似たくしゃみ、鼻水、軽度の発熱などの症状を起こす。
口腔内に潰瘍、水疱ができるのが特徴で、稀に急性結膜炎、鼻炎、一過性の発熱が見られるほか、関節と筋肉の痛みからうまく歩けなくなることもある。
子猫の場合は、他の病気との合併症により症状が悪化し、死亡することもある。
ウイルスを体内に持っている猫から感染する。
3. 猫汎白血球減少症
子猫では食欲・元気消失、発熱、嘔吐、下痢などの症状が見られることもある死亡率の高い病気。
妊娠中の母猫が感染すると、流産、異常産を起こすこともある。
経過が速く、治療が困難なため、ワクチンによる予防が有効。
4. 猫白血病ウイルス感染症
唾液中にウイルスが多く含まれ、グルーミングやケンカなどで感染。
感染初期に、元気喪失などの一過性の症状が見られるが、すぐに回復し、その後、数ヶ月~数年を経て発症。
著しい免疫力の低下、貧血、白血病、腫瘍など、様々な病気を引き起こす。
発症すると、多くは死に至る。
5. 猫クラミジア感染症
主に感染猫との接触で感染。
結膜炎が代表的な症状だが、くしゃみ、鼻水、咳や肺炎を起こすこともある。
重症化すると死亡することもある。
6. 猫免疫不全ウイルス感染症 (猫エイズ)
多くは、猫同士のケンカのかみ傷から感染。
初期には発熱、リンパ節の腫れが見られ、その後、長い無症状キャリア期を経て、「猫免疫不全症候群」と呼ばれる時期に入る。
口内炎、慢性の下痢など、免疫力の低下が招く様々な症状が現れ、次第にやせ衰えて死に至る。
特に「1. 猫ウイルス性鼻気管炎」、「2. 猫カリシウイルス感染症」、「3. 猫汎白血球減少症」は、主要3種ウイルス感染症と呼ばれる感染症で、ワクチンによる予防が有効なのだ。
ワクチンの種類
ワクチンは、
- 不活化ワクチン
- 生ワクチン
の2つに分けられる。
不活化ワクチン
化学処理などにより死んだウイルス、細菌、リケッチアなどを使用したワクチン。
副反応は出にくいが、免疫力の持続期間は短い。
生ワクチン
毒性を弱めた微生物やウイルスを使用したワクチン。
副反応の可能性は高いが、獲得免疫力は強い。
ワクチン接種の種類
ワクチン接種の種類は、ウイルスの組み合わせによっておおよそ1~7種までに分類される。
数ある感染症の中でも特に、主要3種ウイルス感染症「1. 猫ウイルス性鼻気管炎」、「2. 猫カリシウイルス感染症」、「3. 猫汎白血球減少症」に対するワクチンは、すべての飼い主に受けてほしいコアワクチンに指定されている。
その理由は、世界中で感染が多く見受けられ、重度の致死的な感染症として知られているからである(=゚ω゚)ノ
ちなみに、ネコ様のワクチン接種の種類を調べたところ、感染症に合わせた商品が開発されており、
- 猫用ビルバゲンCRP
- ノビバック TRICAT
- フェロガード プラス3
- フェロセル CVR
- フェリバック3
- フェロバックス3
- ピュアバックス RCP
- “京都微研”フィライン-CPR-NA
- “京都微研”フィライン-CPR
- ピュアバックス RCP-FeLV
- フェロバックス5
- “京都微研”フィライン-6
- ピュアバックス RCPCh-FeLV
- “京都微研”フィライン-7
- フェロバックスFIV
の15種類ある!!
それぞれの特徴をまとめたにゃ↓↓
(クリックすると、拡大できるにゃ🐾)
【参考ページ: 農林水産省動物医薬品検査所】
どのワクチンを接種するのが適切なのかは、飼育状態や地域の感染事情などにより異なるので、獣医師に相談しよう(*^^*)
ちなみに・・・
猫カリシウイルス感染症の「価」とは?
猫カリシウイルス感染症は、ウイルスのパターンが3種類あるので、「価」で区分けされている。
例えば、ピュアバックス RCPの場合、「3種4価」。
内訳は下記のようになり、3つの感染症と猫カリシウイルス感染症だけ2株の抗原 (無毒化あるいは弱毒カ化された病原体) が入っている。
- 1種 (1価目):猫ウイルス性鼻気管炎
- 2種 (2価、3価目):猫カリシウイルス感染症 (2株)
- 3種 (4価目):猫汎白血球減少症
ワクチン接種の副作用
ワクチンを接種すると、一時的に軽い感染症にかかる状態になるため、副作用がある場合がある。
一般的な副作用は
- 一過性の元気・食欲減退
- 疼痛
- 注射部位の軽度の腫脹
- 発熱
- 下痢
などがある。
副作用が軽度な場合
この副作用は接種して、その日のうちに症状が起こる。
その時に、症状が激しくなければ治療の必要はない。
ネコ様の様子をよく観察し、注意をしておこう。
副作用が重度な場合
もし、ワクチン接種で
- アナフィラキシーショック反応 (突然の痙攣発作)
- アレルギー反応 (蕁麻疹)
- 注射後のしこり (肉腫)
の症状が出た場合は、すぐに接種した動物病院に連絡し、獣医師に必ず相談すること。
手遅れになると、死に至ることがあるので注意しよう(; ・`д・´)
ワクチン接種後の注意
接種後の1日は・・・
ワクチン接種後は、軽く興奮している場合がある。
その日は、ネコ様と積極的に遊ぶことは避け、なるべく静かに過ごさせる。
そうすることで、興奮やストレスを軽減できる。
シャンプーも避けたほうがいい(´;ω;`)
抗体ができる2~3週間までは・・・
ワクチンが体内に入ってから、抗体ができるのに2~3週間程かかる。
なので、ワクチン接種後2~3週間は、外部接触を避け、他の猫との接触は絶対にしないように注意しよう(=゚ω゚)ノ
もし、部位が腫れたら・・・
稀に、ワクチン接種をした部位が腫れる場合がある。
もし、2~3週間経っても腫れが引かないで、しこりが残っている場合は、肉腫の可能性もあるので、獣医師に相談しよう。
注射の位置を覚えておいて
同じ箇所に注射をすると、肉腫ができやすい。
注射箇所がならべく重ならないように、前回の注射を体のどの部位に打ったのか、記憶・記録しておくといい。
さいごに
以上、「6つの危険な感染症からネコ様を守る、ワクチン接種の正しい知識と副作用まで💉」でした(*^^*)
大事なネコ様を守りましょう。
今日も最後までありがとうございました✨
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