2017年 ナショナル・キャット・アワード 発表!!
8月8日は、「世界猫の日」。
国際動物福祉基金 (International Fund for Animal Welfare) (IFAW) と、その他動物団体が2002年に定めた猫の記念日だ。
「世界猫の日」について、詳しくはこちらの記事をチェック!!
関連記事【8月8日は「世界猫の日」✨】
世界各地で、ネコ様を祝福するさまざまなイベントが開催された。
その中でも、最も大きなイベントがある。
それは、イギリスで毎年開催される「ナショナル・キャット・アワード」だ(*^^*)
Cat Protection:https://www.cats.org.uk/get-involved/ncaより
今年のナショナル・キャット・アワードは、
- 開催日:2017年8月3日 (木) (イギリス時間)
- 開催地:ロンドン The Savoy Hotel
で授賞式が行われた。
イベントを主催しているCATS PROTECTIONは、今年で創立90周年!!
協賛はPRINA。
今年は、どんなネコ様が受賞したのでしょうか?
目次
賞の種類
この「ナショナル・キャット・アワード」では、
- National Cat of the Year:ナショナル・キャット・オブ・ザ・イヤー (グランプリ)
- Furr-ever Friend:子どもと猫の友情賞
- Hero Cat:ヒーローキャット賞
- Most Caring Cat:親身な猫賞
- Outstanding Rescue Cat:優れたレスキューキャット賞
- Purina@ Better Together:ピュリナ 特別な絆賞
- Cats Protection’s Special Recognition Award:キャッツ・プロテクション 特別賞
のグランプリと、5部門のそれぞれグランプリを決めている。
今年は創立90周年ということで、キャッツ・プロテクション 特別賞もある!!
それでは、一つずつ受賞したネコ様たちをご紹介(*^^*)
2017年 ナショナル・キャット・オブ・ザ・イヤー:ジニー
グランプリである、2017年 ナショナル・キャット・オブ・ザ・イヤー (National Cat of the Year 2017) を受賞したのは、ジニー (Genie)。
ジニーは、優れたレスキューキャット賞 (Outstanding Rescue Cat) を受賞。
その後、他の4つの部門、
- 子どもと猫の友情賞 (Furr-ever Friend)
- ヒーローキャット賞 (Hero Cat)
- 親身な猫賞 (Most Caring Cat)
- ピュリナ 特別な絆賞 (Purina@ Better Together)
それぞれの受賞者をおさえて、グランプリに輝いた。
ジニーについての詳しい内容は、この記事内にある優れたレスキューキャット賞 (Outstanding Rescue Cat) を読んでにゃ。
子どもと猫の友情賞:ミトン
子どもと猫の特別な友情に贈られる賞。
子どもと猫の友情賞 (Furr-ever Friend) を受賞したのは、ミトン (Mittens)。
飼い主である11歳のフェイス・ダウニー (Faith Downey) さんは、自閉症である。
さらに今年初め、フェイスさんは珍しい脳腫瘍と診断された。
フェイスさんは、対人関係を築くことが難しいが、ミトンとは驚くべき絆を築いている。
ミトンを通して、フェイスさんは自分の気持ちをよりよく理解、表現することができるようになった。
ミトンと共に過ごした時間は、フェイスさんの感情状態に、驚くべき違いを見せた。
ミトンはフェイスさんを助け、フェイスさんはCat Protectionを応援する募金活動を企画している。
フェイスさんの側には常に、信頼できる友人、ミトンがいる。
Furr-ever Friends Finalist: Mittens – Cats Protection’s National Cat Awards 2017 (by YouTube)
自閉症
自閉症とは、社会性の障害や他者とのコミュニケーション能力に障害・困難が生じたり、こだわりが強くなる脳機能障害のこと。
先天性の要因が大きく、3歳までには何らかの症状が見られると言われている。
自閉症の原因には、いくつかあると言われており、
- 遺伝子などの遺伝的要因
- 生物学的要因
- 妊婦による喫煙
- 妊婦による喘息、アレルギー、皮膚病の発症
などがあり、未だに原因が解明されていない。
自閉症によく見られる行動は、
- 言葉が出ない、不自然な言葉遣いをする
- 感覚が極めて敏感、または極めて鈍感
- 耳を塞ぐ
- 遊びの能力が低い
- 常同的・反復的な行動
- 泣かない、激しく泣き続ける
- 不自然な手の動きをする
- クレーン現象
がある。これは、自閉症の子どもに一般的に見られる行動の一例である。
参考ページ:自閉症 -Wikipedia
自閉症とは -症状・特徴や接し方 (LITALICOジュニア)
ヒーローキャット賞:ピクシー
人の命を救った猫に贈られる賞。
ヒーローキャット賞 (Hero Cat) を受賞したのは、ピクシー (Pixie)。
ピクシーは、夫婦であるソフィー・ヘリヤー (Sophie Hellyer) さんとマイク・ソーヤ (Mike Sawyer) さん、15ヶ月の赤ちゃん、エイプリル (April) さんと暮らしている。
そんなある日、夫婦に悲劇が起こった。
夫婦は、エイプリルさんに果物を食べさせた後、眠りについた。
ところが、夫婦が寝ている間、エイプリルさんの体調が悪くなり、果物を吐いてそのまま窒息。
このままでは、窒息死してしまう恐れがあった。
そんな最悪な事態のエイプリルさんを助けたのが、ピクシー。
ピクシーはベッドに飛び乗って、寝ていた夫婦を起こした。
慌てた様子でエイプリルさんの部屋を出入りし、必死に「エイプリルさんが危険だ」ということを知らせた。
夫婦は、エイプリルさんが窒息していることに気付き、背中を強く叩いて詰まっていた果物を吐き出させた。
ピクシーのおかげで、エイプリルさんを助けることができたのだ。
夫婦は、ピクシーにとても感謝している。
Hero Cat Finalist: Pixie – Cats Protection’s National Cat Awards 2017 (by YouTube)
親身な猫賞:ティリー
人の健康に大きな影響をもたらした猫に贈られる賞。
親身な猫賞 (Most Caring Cat) を受賞したのは、ティリー (Tilly)。
飼い主である23歳のジェス・ロートン (Jess Laughton) さんは、複合性局所疼痛症候群 (CRPS) とエーラス・ダンロス症候群 (EDS) (特定疾患) に、過去10年間苦しめられていた。
まったく家の外に出られないため、うつ病、不安症、さらに心的外傷後ストレスが溜まる一方。
そんな状況のジェスさんを助けたのが、ティリー。
2年前、ジェスさんの元に小さな子猫、ティリーがやってきた。
二人は緊密な絆を築き、ティリーはめったにジェスさんから離れようとしなかった。
ジェスさんがとても苦しい時、ティリーはいつも側にいて助けてくれる。
どの抗うつ薬や薬よりも、心の支えとなっているのだ。
Most Caring Cat Finalist: Tilly – Cats Protection’s National Cat Awards 2017 (by YouTube)
複合性局所疼痛症候群 (CRPS)
複合性局所疼痛症候群 (Complex reginonal pain syndrome, CRPS) とは、怪我や何らかの原因により神経が傷ついた後、痛みが長引く症状。その痛みは、きっかけとなった怪我や神経損傷と釣り合わないほど重度であったり、長時間続いたり、あるいは無関係の部位が痛んだりすることがある。
元々はカウザルギー (causalgia:灼熱痛) や反応性交感神経性ディストロフィー (reflex sympathetic dystrophy, RSD) などと、様々に呼ばれていたものが統一されたもの。
痛みが発生・持続するメカニズムは、いまだに解明されていない。
確立された治療法はなく、それぞれの患者さんの症状にあった治療を選択する。
CRPSの症状は、
- 疼痛 (強い痛み)
- 皮膚の色や温度に左右差が出る
- むくみが出る
- 異常に汗が出る、または出なくなる
- 筋肉が萎縮する、筋肉が低下する
- 不随意運動
- 抑うつ、不安、怒りなどの心理的苦痛
などがある。
参考ページ:いしゃまち 症状の悩みを解決するお手伝い
エーラス・ダンロス症候群 (EDS)
エーラス・ダンロス症候群 (Ehlers-Danlos syndrome, EDS) とは、皮膚、関節の過伸展性、組織のもろさを特徴とする疾患。
特定疾患 (難病) に指定されている
参考ページ:POTS and Dysautonomia Japan
優れたレスキューキャット賞:ジニー
めざましい活躍をした保護猫出身に贈られる賞。
優れたレスキューキャット賞 (Outstanding Rescue Cat) を受賞したのは、8歳のジニー (Genie)。
2017年 ナショナル・キャット・オブ・ザ・イヤーの受賞者でもある。
飼い主である11歳のエヴィー・ヘンダーソン (Evie Henderson) さんは、2016年3月に骨がんと診断された。
長い間、自宅から遠く離れた病院で、つらい抗がん剤治療を6回受け、手術にも耐えた。
抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けてしまい、つらい日々が続いた。
そんな状況のエヴィーさんを救ったのが、ジニー。
病院のベットで、愛猫ジニーのビデオを観ていたエヴィーさん。
エヴィーさんは、自分の髪の毛が抜けるとき、ジニーも脱毛していることに気付いた。
ジニーを見ていると、孤立感を感じなかった。
現在、エヴィーさんの病状は快方に向かっており、自宅でジニーとよりたくさんの時間を一緒に過ごしている。
エヴィーさんとジニーは、緊密な絆を築いており、心の支えとなっている。
Outstanding Rescue Cat Finalist: Genie – Cats Protection’s National Cat Awards 2017 (by YouTube)
ピュリナ 特別な絆賞:スパイク
生活をより豊かにしてくれた猫の絆に贈られる賞。
ピュリナ 特別な絆賞 (Purina@ Better Together) を受賞したのは、スパイク (Spike)。
飼い主であるマーク・スタイルズ (Mark Styles) さんは、特定疾患 (難病) に指定されている運動ニューロン疾患 (MND) である。
マークさんにとって、日常生活は難しい。
食べること、歩くこと、話すこと・・・すべて困難だ。
そんなマークさんを支えたのが、スパイク。
17年前、スパイクが子猫のとき、母猫と一緒に捨てられているところを保護された。
スパイクは甲状腺疾患で、毎日投薬が必要だ。
スパイクとマークさんは、ともに健康障害がある。
お互い固い絆で結ばれており、活発のままでいることで、お互いのモチベーションを上げている。
Purina® Better Together Finalist: Spike – Cats Protection’s National Cat Awards 2017 (by YouTube)
運動ニューロン疾患 (MND)
運動ニューロン疾患 (Motor neuron disease, MND) とは、骨格筋を支配する神経細胞である運動ニューロンのうち、運動神経 (大脳から運動の命令を筋肉まで伝える神経) が選択的に障害され、運動神経以外の感覚神経や自律神経、脳の高度な機能はほとんど障害されない、進行性の神経変性疾患の総称。
代表的なのが、筋萎縮性側索硬化症 (Amyotrophic lateral sclerosis, ALS) という稀な疾患で、特定疾患 (難病) に指定されている。
病因は解明されておらず、治癒することも難しい疾患。
MNDの症状は、
- 感覚異常を伴わない、進行性の筋力低下・筋萎縮
- 呂律が回らないなどの構音障害
- うまく食べれない、飲み込めない、摂食・嚥下障害
- 呼吸する力が弱くなる、呼吸機能障害
などがある。
これらの症状は、他の疾患でも起こり得るので、神経学的診察と様々な検査によって、診察を行う。
参考ページ:医療法人北祐会 北祐会神経内科病院
キャッツ・プロテクション特別賞:ルーナ
創立90周年の特別賞。
キャッツ・プロテクション特別賞 (Cats Protection’s Special Recognition Award) を受賞したのは、12歳のルーナ (Lunar)。
飼い主である29歳のアリ・コールズ (Ali Coles) さんは、体位性頻脈症候群 (POTS) であり、エーラス・ダンロス症候群 (EDS) (特定疾患) も併存している。
そのため、頻繁に失神が起こり、ケガや事故につながり、深刻な事態を招きかねない。
そんな状況のアリさんを助けたのが、ルーナ。
ルーナは、アリさんが何をしていたかにかかわらず、失神の直前、頑固にアリさんの上に座り、立っているときは、足元に座る。
失神する直前であることを、アリさんに伝えているのだ。
獣医は、「ルーナは、アリさんが失神する直前に起こる、微妙な体内の化学変化を感じ取ることができるのではないのか」と考えている。
Special Recognition Finalist: Lunar – Cats Protection’s National Cat Awards 2017 (by YouTube)
体位性頻脈症候群 (POTS)
体位性頻脈症候群 (Postural orthostatic tachycardia syndrome, POTS) とは、起立不耐 (Orthostatic intolerance, OI) の1つのタイプである。
起立不耐では、身体を横にした状態から立位へと動かしたときに、心臓に戻る血液量が著しく減少して、めまいや失神といった症状が現れる。横になると症状が和らぐ。
その中でPOTSは、起立時に心拍数が急上昇してめまいや失神などの症状が現れる。
病因は、まだはっきりとわかっていない。
POTSの症状は、
- 視覚の異常
- ブレインフォグ (頭痛、集中力低下、思考力低下、疲労感など)
- 胃腸障害 (吐き気、腹痛、腹部膨満感、便秘、下痢)
- 息切れ
- 頭部・頸部・胸部の不快感
- 脱力
- 失神
- 睡眠障害
- 活動困難
- 発汗異常
- 不安感
などがある。
参考ページ:POTS and Dysautonomia Japan
エーラス・ダンロス症候群 (EDS)
エーラス・ダンロス症候群 (Ehlers-Danlos syndrome, EDS) とは、皮膚、関節の過伸展性、組織のもろさを特徴とする疾患。
特定疾患 (難病) に指定されている
POTS患者のうち、18%がEDSに該当している。
特に関節可動亢進型EDSで、POTS患者にも見られる自律神経機能障害 (動悸、立ちくらみ、胸痛、失神など) が起きることが多く、自立神経機能検査をすると交換神経系の心臓血管系の制御が障害されているという。
また、POTS患者と同じように、起立時以外に運動、食事、高温などで症状が現れるという報告もある。
参考ページ:POTS and Dysautonomia Japan
おわりに
以上、「2017年 ナショナル・キャット・アワード 発表!!」でした(*^^*)
Cat Protection:https://www.cats.org.uk/get-involved/ncaより
英語サイトを読むの時間かかったよ~(´・ω・`)
自分なりに英語を訳してまとめたので、間違っていたらごめんなさい💦
英語サイトには、ネコ様と人の絆に感動できる話がたくさんあって・・・
感動しました✨
皆さまも、読んでみてはいかがでしょうか?
今日も最後までありがとうございました✨
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